あたしちゃんは雅楽川　海音、16歳。花も恥じらう女子高生だぜぃ☆
家族はパッパにマッマにおにいが二人！パッパとマッマは一緒に「うたかた」って料亭で働いてまーす。マジ高いの。びびる。
だからー、あたしも将来？的に？調理師学校行って料理勉強したいんだよね～。ってまじめか！アハハ。
クラスにもダチンコ多くてね～、とくに（中略）なんだよね～、わかる。
そんでね～、朝普通に登校してたんだけど、道で小学生の集団登校と一緒になってね～、信号待ちしてたわけよ？
子供たちもキャッキャしてて「うんうん、よきかなよきかな」ってお祖母ちゃんごっこしてたんだけどね？って誰がBBAだ！え？言ってない？うははー。
まあそしたら「ブッブー！」って音が鳴ってね？そしたらトラックがすごいスピードで突っ込んできたわけよ！？いやーあのスピ－ドは300キロは出てたね。え？トラックはそんな速度出ない？ま？
あたしちゃんもこりゃあやばいってね！咄嗟だったから子供達に「あぶなーいっ！」って押し出したんだけどあたし自体は間に合わなくてね？
もうドンッ！って、ドンッ！って、すんごい勢いでぶつかっちゃって、あたしは死んだ。チーン。まじさげぽよ。
って思ってたんだけどまあ思ってる時点で死んでなかったわけよ。目を覚ましてビックリ、なんかまっ暗い場所でねー。
どこここ？って思ったけどなーんも見えなくてね。怪我とかもなかったからとりあえず歩き出したわけよ。とぼとぼと。
でもなーんにもなくてね、あたしちゃんも不安になってね。「責任者でてこーい！」と叫んでとりあえず寝た。二度寝マジサイコー！
で、寝てると声が聞こえて来てね。どうもあたしを起こそうとしてるっぽいんだけど寝付いた後に起こされるってマジきつくね？
いやまあ起きたんだけどね。二度寝から起きるとかあたしマジすごくね？ぱない。
そんでまあ目が覚めたらね、そりゃあもうびっくり。超美人さんがいてね？なんか後ろから光ってるの。撮影ですか？でも逆光ですよ？って。
それでも美人さんってわかるぐらいでもう睫毛なげーわ、肌きめ細かいわ、唇ぷるっぷるだわでこりゃもう何のコスメ使ってます？って聞くっきゃないっしょ！ってなるよね、なった。
でも美人さんはなんかわたわたしてよくわかんないことを言ってきたわけよ。まあこう見えてもわたくし海音ちゃん、幅広いジャンルは捕えてます。
なんかこういうのクラスの小田くんが読んでた光る？小説？ってやつを読ませてもらったこともあるわけ。
それでピーンと来ましたね。そうか、これが異世界転生かっ！、と。美人さんは転移と転生は違いますとか言ってる。これが異世界転移かっ！とリテイクしてみた。
どうもあたしこのままだとマジ死んじゃうらしい。そして美人さんはなんか別世界の人で女神様らしい。神はここにいたか。ぱない。
で、女神様はあたしをこのまま女神様の世界に連れてってくれるらしい。世界を救って欲しいとかスケールギガ盛り。
さらに転移特典とかで道具やある程度の力もくれるらしい。マジか、異世界無双始まっちゃたな～。え？そんなに強くない？さげぽよ。
でもまああたしちゃんも日本好きだし、家族も好きだし、ダチンコもみんな好きだしで、戻りたかったんよね。
とりま、帰れます？って聞いてみたわけで。でも無理だって。まじで？ちょっち泣きそう…。でもこっちに来れたんだからきっと帰る方法はある、はず！
あたしはあきらめない強い子だ！がんばれマリちゃん！世界の平和はあたしの手に委ねられた！え？他にも似たような人や強い人がいる？やばたにえん。
で、転移する為に？その世界の？種族？にならないといけないらしくてあたしは真剣に考えた。折角だから美人系で！って。丸顔地味にコンプレなんだよねー。
なんか女神さんはきょときょとしたけど、あきらめ顔で、ではエルフで…、と。げせぬ。
エルフってのは美男美女が揃ってて、めっちゃ長寿らしい。超あげぽよ。女神様はにゃむにゃむ唱えるとおお…おお…、とあたしの身体がなんか変わっていった。
すごい…すごいぞ…なんかよくわからない言語が頭の中に…、これであたしもバイリンガルか。まじカッケー。
耳…耳が…うん、まあなんかとんがってる？ぐらい。でもなんか目が暗くてもよく見えるようになった。フッ、魔眼が開眼してしまったか…って中二の頃クラスの男の子が言ってたな～。なつい。
そして顔は…顔は…鏡鏡…、あ、ども。顔は…んん？丸い…丸いぞ…。え、女神様目逸らすんですけどー？あっれー？
ちょっ、どゆこと？って聞こうとしたら女神様はでは頑張ってください。と。その瞬間から、光がどんどんおっきくなってく。
うおーなんか損した気がするしぃ！っと叫びながら気がつけばあたしはここにいたのであった。
ちゃんちゃん。